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歌舞伎の見得、マの身体表現

  • 執筆者の写真: 一丱
    一丱
  • 10月2日
  • 読了時間: 1分

歌舞伎の見得は今で言えばドヤ顔キメポーズですが、各役者の家の屋号を客が叫びツケといわれる床打ち拍子木でバシッバシッと2回打って役者は特殊な寄り目とポーズをとり空中を睨みます


台本にはキを◯で囲んでありキマルと読みます。


見得に置けるマは各家の非常に重要な技になります。

見得の前までの盛り上がりを一身で受け止め頂点に達した時、今まで進行してきた舞台のテンポとは違う極端にスローなテンポで見得が行われます。


その姿は不動明王にも称えられ、ここでのマはリズム、拍子を越えた役者自身のマが舞台を支配し空間を歪ませ、神がかり的な瞬間をスローで演出しキマルのです。


 
 
 

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