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歌舞伎の見得は今で言えばドヤ顔キメポーズですが、各役者の家の屋号を客が叫びツケといわれる床打ち拍子木でバシッバシッと2回打って役者は特殊な寄り目とポーズをとり空中を睨みます


台本にはキを◯で囲んでありキマルと読みます。


見得に置けるマは各家の非常に重要な技になります。

見得の前までの盛り上がりを一身で受け止め頂点に達した時、今まで進行してきた舞台のテンポとは違う極端にスローなテンポで見得が行われます。


その姿は不動明王にも称えられ、ここでのマはリズム、拍子を越えた役者自身のマが舞台を支配し空間を歪ませ、神がかり的な瞬間をスローで演出しキマルのです。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 一丱
    一丱
  • 9月6日
  • 読了時間: 1分
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ライブが決まりました!ブログにも出てきた友人の自宅改造スタジオで9/28(日)昼間に能管のソロインプロヴィゼイションをやります


コミニケーションがテーマかもしれません

お時間ありましたら是非!!

 
 
 
  • 執筆者の写真: 一丱
    一丱
  • 8月31日
  • 読了時間: 2分

雅楽に興味を持ち一年位毎日CDを聞いて、実際に生で聞いてさらに龍笛を習いにいきました


そこで気づいたのは高音がベース、低音が主旋律という世界共通とも言える構造を逆さまにしてオーケストラが進行してるという点です


高音域の笙はバロック音楽の通奏低音ではなく現代で言うストリングスのSEの様に空気の結界を生み出し、流れをつくります


中高音域の龍笛は主旋律とは違う伏線律(理論的では無い)を担当し


中低音域の篳篥が主旋律を担当

太鼓はボールが弾む様な水のしたたりの様な、徐々に早くなるビートの後止めるようにもう一度打ち又繰り返します


最低音域の大太鼓(だだいこ)はそれらをまとめ上げる楔として、時としてブレイクビーツそのものの様なビートで舞をサポートします

(これはスーパーローをビートに使う現代の音楽の本当の意味での先駆者です)


全体として音域が高音域に偏っているので実際は低音と言っても高い音域になるのですが、音域の常識を破ることにより真空状態の宇宙の様なアヴァンギャルドかつサイケデリックなオーケストラが完成します


何故こんな事が可能かと言うと邦楽器の音の思想に繋がっていきます


音が構造を作る事もあるという事です


音についてはマの考察の後に書くつもりです



 
 
 
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